Hot Cross BunsとDaffodils

3月もあと数日でおしまい。日本は4月が新年度替わり。
春の訪れが新年度のスタートを後押しして、なんとも新鮮で前向きな気持ちになりますね。

春と言えば、もも・さくら・うめの花の様に華やかな「ピンク色」のイメージがあります。
対して私の英国の春の色のイメージは「黄色」です。

すいせん(daffodils)です。
daffodilsはまだ肌寒い3月頃から、英国のあちらこちらで咲き始め、春を告げる花として
とても愛されています。私もこの元気にしてくれる華やかで、キラキラしたすいせんが好きです。
実は、小学生の時はなぜかあまり好きではなかったのです(^^;)
その頃は、農家の家の子が教室に飾るお花として、お庭に咲いていた水仙を新聞に包んでよく持ってきていました。
そういう時代でしたね。教室を飾るお花を子どもに持たせるなんて、素敵ですよね!
でも、どうして当時のすいせんはあまり好きじゃなかったんだろう?
たぶん・・・農家の方には申し訳ないのですが・・・
その当時の話ですよ・・・子どもなりになんとなく淋しいイメージを持っていました。

日本すいせんと英国のすいせんは種類が違うのかな?
花弁の数は同じ?でも英国のすいせんの方が華やかに見えます。
英国ではすいせんは「春のシンボル」として愛されていて、スーパーや通りのお花屋さん、露店などで
とてもお手頃な値段で売られています。

束にしてたくさん活けると、ほんと素敵なんですよ!

春休みを利用して英国の友人を訪ねる時には、いつもすいせんの花束をもって
出迎えてくれます。かつて私が春先に彼女の家を出る時に、テーブルの上に
すいせんをたくさん飾っていたように。
すいせんは私たちの友情をも代弁してくれます。

さて、本題のHot Cross Bunsですが
こちらも私にとっては春をイメージするものの一つです。
キリスト教圏ではクリスマスと並んで大事にされている行事の一つがEaster(復活祭)
そのEasterには欠かせない、英国の伝統的な食べ物です。
シナモンやオールスパイス、レーズンやドライフルーツの入った甘めのパンですが
パンの表面にcross(十字架)が付いています。
Easterは春分の日を過ぎ、最初の満月を迎えた次の日曜日とされていて移動祝日日です。
ちなみに今年は4月17日がEaster Sunday

我が家的には、家族そろってゆっくり食べれるようにEaster Sundayに
このHot cross bunsなどを楽しみますが、Good Fridayと呼ばれる
Easter直前の金曜日の朝食に食べる習慣があります。
この日に焼かれたパンには魔除けと幸運をもたらす力があるのだそうです。

英国にいた時は、当時のホストマザーであり今はかけがえのない友人であるMaxが
Hot cross bunsを半分に切って表面をカリカリに焼き、たっぷりのバターをぬって
紅茶とともに出してくれました。

こちらは先日我が家で焼いたもの。早速食しました(^^)
yum!
今年は既に試作品を重ねているので、Good FridayにもEaster Sundayにも
楽しめそうです❤
その話を彼女とSNSを通じて話すと、「次にうちに来た時には焼いてね!」
次回の楽しみが増えました❤

Maxの家にはAGAという英国人でもあこがれるらしいOvenがありました。

全てにクラッシックを好む彼女のライフスタイルには大いに感化されましたが
AGA Cookerは永遠の憧れ❤
日本で言う、昔の餅あみみたいなものに半分に切ったHot cross bunsを挟んでAGAで焼いて食べました。
なので、カリカリに焼いた表面には金網に沿って焼き色が・・・。
それもまた懐かしい!紅茶に合うんですよね~❤

Easterのこの時期には教室で♪Hot Cross Bunsを歌いながら手遊びするのですが
one a penny, two a penny, Hot Cross Buns!
残念ながらコロナ禍においては手遊びもお預け状態ですが、心の中では元気に
バシッ!と叩いてますよ。

 

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