前回、教室生達が英国の子ども達と文通を始めた話を書きました。
「エアメールを出す時、切手はなんでもいいの?」と聞いてきた子がいました。
素朴な疑問だったのか、それとも何か日本らしいデザインの特別なものがいいと思ったのかな?
今回は切手についてのお話です。みなさんは世界で最初の切手について、いつ?どこで?だれが?などご存知ですか?
郵便切手は1840年英国のRowland Hillによって提唱・創始され、英国は世界最初の切手発行国になりました。
その後世界中で切手が発行されるようになり、どの国の切手にも発行している国の名前が表示されていますが
世界で一番最初に発行した英国だけは、その当時から現在に至るまで国名が入っていません。
えっ、そうなの?!
実は、私も今回色々調べて初めて知りました(^^;)
ホントだ!うちにある英国からのエアメールの切手にはUnited Kingdomって書いてない!
他の国から来たエアメールの切手には国名が入っています。日本も表示されていますよ。
英国が世界で最初の切手発行国であり、今もなお表示されていないと言う事だけでも、「へ~、そうなんだ~」(^^)
個人的には、今回もう一点びっくりした発見がありました。
それは私がかつて学生時代に過ごした第2の故郷Bathに、英国の郵便制度を大きく前進・改革した3人のパイオニアがいたこと、
そしてそのうちの一人Thomas Moore MusgraveはBath Post Officeから
Queen Victoriaの横顔が黒い背景に印刷されたPenny Blackという切手を貼った郵便物を出し、
それが世界で一番最初の切手の貼られた郵便物であること。ロンドン発じゃないんだ!(^^;)
地方都市のBath発だったと言う事に、びっくり&感動!
Bathが第2の故郷になって30年近く。知っているようで知らなかった新たな発見です。
Bath Postal Museumに行けば、その当時の彼らの偉業や郵便制度等の歴史を知り、
貴重な資料を近くで見ることもできるようです。今は移転したようですが、私がいた頃は
博物館と言っても普通の通りの狭い間口の建物で、Postman Pat ( BBC放送で人気だった子ども向けアニメ、郵便配達員Pat
のお話)の大きな人形がガラス越しに見える、キャラクターグッズショップの様な感じかな?とよく見もせず、
しょっちゅうその前を通っていたのに一度もドアを開けたことがない・・・という、30年近く経って初めて知る事実(^^;)
次回は、Postman Patに詫びを入れにご挨拶に行かなければ(^^;)
( ← 昔、Bathのチャリティーショップで買ったPostman Patの絵本です)
世の中には、興味を持たなければ知らずに通りすぎてしまうことってたくさんありますね。
でも今回改めて、新しいことを知るっておもしろい!学習しました(^^;)
子どもたちにもぜひ、こういう実感を持ってもらいたいな、と思います。